【サン・ムーン】WCSダブル構築（VGC2017） 〜いかりのつぼワルビアル構築〜

　皆さん、どうもこんにちは。「わらびもち」と申します。このブログでは、ポケモン関連について書いていくので、よければ見てください。

　自己紹介はさておき、本題に入りたいと思います。皆さんは7世代（SM）からレーティングバトルに、新たに追加された「WCSルール」をやっていますか？このルールは、アローラ図鑑に乗っているポケモンだけしか使えないというルールで、毎年一回開かれる、ポケモン世界一を争う大会である「ワールドチャンピオンシップス（WCS）」の2017のルールであります。

　ではまずPGLで発表された採用率のトップ11の表を見てください。

　見ての通りテッカグヤを除くポケモンには、地面タイプの技が等倍以上で攻撃できます。ここで私は地面のポケモンを軸に組みました。

　ここで注目したのが↓のポケモンです。

　そうです。「ワルビアル」です。ダブルバトルでは主に特性の「いかく」によって、相手のポケモンの攻撃を下げながら、地面＋悪という技の通りの良さを活かして攻撃するポケモンです。同じく地面タイプのガブリアスと種族値の面で比べると、ガブリアスの方に軍配が上がりますが、ダブルバトルでは特性の恩恵もあり、負けず劣らずの力を発揮します。

 （参考）ワルビアル　95-117-80-65-70-92（519）

　　　　ガブリアス　108-130-95-80-85-102（600）

　しかし、ワルビアルには「いかく」の他にダブルバトルで使えそうな特性がもう一つあります。それは、「いかりのつぼ」です。この特性は、「自分への攻撃が急所に当たると、攻撃のランクが最大限（+6）まで上がるというものです。つまり見方のポケモンが確定急所の技（やまあらし、こおりのいぶき）を味方のワルビアルに当て、攻撃が6段階上がったワルビアルがじしんで相手のポケモンを一掃するということができるのです。

　ここで、ワルビアルの相方を探しました。「こおりのいぶき」は命中率が90であるため、命中率が100の「やまあらし」をワルビアルに撃つことにしました。またこの構築においてネックとなる特性「ふゆう」や、飛行タイプは「じしん」が当たらないので、「うちおとす」という技を採用することで解決することにしました。また「ワイドガード」されてしまうと相手に一切攻撃ができなくなってしまうので、「フェイント」で解決することにしました。そしてこの3つの技を覚えるという条件を満たすポケモンがいました。↓

　そうです。カイロスです。同じく上記の3つの技を覚えるポケモンとして他にドーブルがいますが、カイロスのほうが素早さが早いのでこちらを採用することにしました。（ドーブルは75、カイロスは85）

　以上より、この構築の軸となる2匹は決まりました。しかし、ワルビアル、カイロスともに素早さがあまり早くなく、カミツルギやフェローチェなどから上から攻撃されると、一撃でワルビアルがやられてしまうため、足りない素早さを「おいかぜ」で補うことにしました。そこでできるだけ「おいかぜ」のターンを消費せず、ワルビアル、カイロスと並べるために、シルヴァディ+ファイアローの並びで、「だいばくはつ」+「おいかぜ」をして、シルヴァディが見方のファイアローを巻き込みながら両方やられ、「おいかぜ」のターンを消費せずに裏にいる、ワルビアル、カイロスに繋げるようにしました。

　これで、基本選出の4匹が決まりました。しかし、この構築には1つ重大な欠陥があります。それは、カプ・ブルルにとても弱いことです。最近は数を減らしているポケモンですが、このポケモンは特性の「グラスメーカー」によって、敵味方全員の地面タイプの攻撃を半減させます。これによって、メイン技の「じしん」の威力が半減され攻撃が4段階上昇と言えども耐えられてしまいます。またカプ・ブルル自体も地面・悪のワルビアルにとって、タイプ的に相性が悪く、カプ・ブルルからは、一致でかつグラスフィールドによって強化された草タイプの技で倒されてしまいます。よってカプ・ブルルがいるパーティにはこのままであると勝てなくなってしまうため、カプ・ブルルに強い裏選出を作ることにしました。

　ここで、私はカプ・ブルルなどの草タイプのポケモンに強い、コータス+ヤレユータンを残りの2体として採用することにしました。ヤレユータンで「トリックルーム」を張り、「さいはい」+コータスの「ふんか」一掃する構築です。つまり、最初のターンにシルヴァディとヤレユータンを出し、シルヴァディの「だいばくはつ」をヤレユータンが特性「テレパシー」で守り、「トリックルーム」を貼るということです。またファイアローは、特性「はやてのつばさ」の効果で、トリックルームであっても先制で飛行タイプの技が打て、コータスの特性「ひでり」によって、自身の炎タイプの技の威力を上げるというシナジーがあります。これで6体決まりました。

　以下、構築紹介となります。これからこのブログ内ではH（HP）、A（攻撃）、B（防御）、C（特攻）、D（特防）、S（素早さ）など略称を使って行きます。どうかご了承ください。

ワルビアル＠こうかくレンズ

性格：いじっぱり（A↑C↓）

特性：いかりのつぼ

努力値：H4 A252 S252 

実数値：171-185-100-×-90-144

技：じしん/いわなだれ/つけあがる/まもる

・この構築のメインアタッカー。A6↑「じしん」では、H252カプ・レヒレですら確定1発である。持ち物であるが、火力は申し分なく、正直持たせるものがない。よって少しでも「いわなだれ」が当たるように、「こうかくレンズ」を持たせた。基本的にカイロスと一緒に「じしん」で、相手を一掃していく。因みにだが、A6↑「つけあがる」は、悪威力140の技になり、B補正ありHBぶっぱ輝石ポリゴン2でさえ余裕の確定1発である。（129.6％~153.1％）

カイロス＠ふうせん

性格：おくびょう（S↑A↓）

特性：じしんかじょう

努力値：H244 B12 S252

実数値：171-117-122-×-90-150

技：やまあらし/うちおとす/フェイント/まもる

・ワルビアルの相方。役割は上記通り。性格は、ワルビアルにダメージが、できるだけ入らないように「おくびょう」。攻撃の個体値は0が好ましい。特性だがミミッキュのばけのかわを「うちおとす」で壊すことがあるので、「かたやぶり」はNG。正直、「かいりきバサミ」（効果は自身の攻撃のランクが下がらない）でも問題ないが、相手の「いかく」を受けると、ワルビアルに対するダメージが減るというメリットがあるため、私は「じしんかじょう」を選択した。因みに、このカイロスが上記のワルビアルに「やまあらし」を打つと、46.7％~56.1％の乱数2発である。これがため、「いかりのつぼ」発動後、鉢巻ウインディの「しんそく」などで縛られてしまうので、この枠をドーブルにするのも一考の余地あり。

シルヴァディ＠いのちのたま

性格：ようき（S↑C↓）

特性：ARシステム

努力値：H4 A236 B4 D12 S252

実数値：171-145-116-×-117-161

技：だいばくはつ/すてみタックル/とんぼがえり/まもる

・大爆発するシルヴァディは、大抵「こだわりハチマキ」を持っているが、最初のターンに「ねこだまし」を打たれるときついため「いのちのたま」を持たせた。努力値についてだが、「こだわりメガネ」持ちのカプ・コケコの10万ボルト耐え、ダウンロード対策のB<Dとなっている。シルヴァディの「だいばくはつ」は、ダブル補正ありで耐久無振りガブリアスに、95.6％~113.1％乱数1発（75％）である。流石の火力である。

ファイアロー＠ヒコウZ

性格：せっかち（S↑B↓）

特性：はやてのつばさ

努力値：A252 D4 S252

実数値：138-133-68-×-90-195（HP、防御の個体値はともに0）

技：フレアドライブ/ブレイブバード/おいかぜ/まもる

・「おいかぜ」をして爆発に巻き込まれて退場します。性格を「せっかち」にしてHPと防御の個体値を0にした理由としては、A2↓の上記のシルヴァディの「だいばくはつ」で確定でやられるためです。初手にシルヴァディ読みで、特性「いかく」のポケモンを2体選出されることは多々あります。（主にウインディとボーマンダ）ヒコウZブレイブバードは耐久無振りガブリアスに67.7％~80.3％の確定2発である。火力も耐久も大してないので、注意が必要である。彼の仕事は、「おいかぜ」を貼ることと、任務を終えたら、速やかに退場することであることを忘れてはいけない。

コータス@もくたん

性格：れいせい（C↑S↓）

特性：ひでり

努力値：H252C252D4

実数値：177-×-160-150-91-22（素早さの個体値は0）

技：ふんか/ねっぷう/かえんほうしゃ/まもる

・裏選出であるトリパのエース。HPが満タンの晴れ噴火の威力は、凄まじく耐久無振りカプ・コケコ程度なら、余裕で一撃で倒すほどである。因みにHPが112以下の時、技の威力が「ねっぷう」>「ふんか」となる。

ヤレユータン＠メンタルハーブ

性格：なまいき（D↑S↓）

特性：テレパシー

努力値：H252 B4 D252

実数値：197-×-101-110-178-58（素早さの個体値は0）

技：さいはい/トリックルーム/サイコキネシス/まもる

・普通のHDヤレユータン。「ねこだまし」のサポートはないため、「ちょうはつ」を被弾することが多く、「メンタルハーブ」を持たせた。今年のwcsは特殊環境であるため、努力値はHDベースが良いであろう。また特性のおかげで、味方のシルヴァディの「だいばくはつ」に巻き込まれない。「サイコキネシス」は「イカサマ」でも可。

　以上がこの構築の説明です。ここまで読んでいただきありがとうございました。最後にPokemonShowdownのテキストを貼って置くので良ければ使ってみてください。

Torkoal @ Charcoal
Ability: Drought
Level: 50
EVs: 252 HP / 252 SpA / 4 SpD
Quiet Nature
IVs: 0 Atk / 0 Spe
- Eruption
- Heat Wave
- Flamethrower
- Protect

Oranguru @ Mental Herb
Ability: Telepathy
Level: 50
EVs: 252 HP / 4 Def / 252 SpD
Sassy Nature
IVs: 0 Atk / 0 Spe
- Instruct
- Trick Room
- Protect
- Psychic

Silvally @ Life Orb
Ability: RKS System
Level: 50
EVs: 4 HP / 236 Atk / 4 Def / 12 SpD / 252 Spe
Jolly Nature
- Explosion
- Protect

Talonflame @ Flyinium Z
Ability: Gale Wings
Level: 50
EVs: 252 Atk / 4 SpD / 252 Spe
Hasty Nature
IVs: 0 HP / 0 Def
- Brave Bird
- Tailwind
- Protect
- Flare Blitz

Krookodile @ Sitrus Berry
Ability: Anger Point
Level: 50
EVs: 4 HP / 252 Atk / 252 Spe
Adamant Nature
- Earthquake
- Power Trip
- Rock Slide
- Protect

Pinsir @ Air Balloon
Ability: Moxie
Level: 50
EVs: 244 HP / 12 Def / 252 Spe
Timid Nature
- Storm Throw
- Smack Down
- Feint
- Protect

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